賃貸経営メールマガジン

コンセプト賃貸物件とは?

マーケティングコンセプト物件建築計画
2024/9/5

昨今、建築資材や人件費、輸送コストの増加によりマンションやアパートの建築費用は高止まりが続いております。
しかしながら、賃貸住宅の着工数は2024年1~5月で見ますと2023年に比べ微増しております。

 

新築物件が多くなりますと競合物件が増加しますので、他の物件と如何に差別化を行うかが重要になりますが、近年コンセプト賃貸物件が多く見受けられます。
今回はコンセプト賃貸物件についてお話させていただきます。
コンセプト賃貸物件で近年注目されているのは

1.IoT賃貸住宅
2.ペット共生型賃貸住宅
3.楽器演奏可賃貸住宅

となっております。

 

1.IoT賃貸住宅

インターネット普及率が加速しもはやライフラインの一部と化している昨今。
インターネットを経由して賃貸住宅の設備をつなぎ、携帯電話等から遠隔で設備の操作が可能になっております。
例えば、気温が上昇する夏場には帰宅前にエアコンを作動させて家に帰るときには部屋の温度を適温にする事ができたり、冬には家に到着する前にお湯張りを行い帰宅後お風呂にすぐは入るができたりします。
また、玄関鍵やオートロックがIoTになっている賃貸住宅も増えてきており、その場合はスマホで玄関鍵やオートロックを開場することができます。
万人受けするコンセプト賃貸住宅でエリア問わず人気です。
賃料も相場より若干高くなりますがとても人気があるお勧めのコンセプト賃貸住宅です。

 

2.ペット共生型賃貸住宅

ペット専用の足洗い場やリードフックがついております。
室内は腰高の部分でクロスの張替え等ができる見切り材がついています。
フローリングもペットが滑って体に負荷がかからないような仕様や、傷つきにくい仕様になっています。
ペット共生型賃貸住宅は建築するエリアが重要になります。
東京ですと駒沢公園周辺や代々木公園周辺ですとかなり需要はありますが、昨今どこでもペット可にして差別化を図ろうとする風潮があり、エリアを間違えてしまうと差別化にはならず、建築費が高い分リスクが大きいです。
また、ペットを飼育しない方から敬遠されやすいというデメリットもあります。
賃料は若干相場より高いですが、管理会社によってはかなり高くしているところもあるのでペット可物件相場の見極めが必要です。

 

3.楽器演奏可賃貸住宅

防音室となっており24時間演奏可能な賃貸住宅です。
防音室となっているのは居室だけで廊下やトイレ、浴室は防音になっておりません。
音大生やYou Tuber、作曲家などがターゲットとなります。
騒音が気になる方やリモートワークが多い方にもおすすめですが、賃料は相場よりもかなり高いです。
戸数が多い大型物件になる場合は音大生をメインターゲットにするためエリアが重要になります。

 

上記のコンセプト物件で特に2.3は建築費用が上がります。
その分、家賃に転嫁できるかというと難しい場合も多く、空室が目立っている事例が目につきます。

弊社が差別化としてご提案している内容としては『間取り』です。
ご計画地によって間取りのニーズは異なります。
ファミリータイプ向けのご計画地に単身者物件を作ってしまったり、その逆もあります。
ニーズにあった間取りを作り、その間取りに需要の高い設備を導入していただき差別化をしていきます。

 

弊社ではご計画地に適した間取りにすべく、市場調査を行ったうえでご提案させていただいております。
市場調査を行った後に賃料相場表を作成しご提出致します。
その後、プラン確定後に賃料査定書を作成しております。

 

これから建築をお考えの方や、長期空室等賃貸経営でお悩みの方がいらっしゃいましたらお気軽にご相談下さい。

 

本社 開発営業部
大前 優

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