賃貸経営メールマガジン

光熱費が高騰した今、省エネ性能の高い賃貸が求められる

構造
2023/10/12

昔以上に光熱費が高騰した今では、賃貸にも気密性と断熱性を重視する入居者も増えてくるのではないでしょうか。

 

・高気密、高断熱の建物とは何か

高気密とは、室内の「空気」を外へ逃がさない性能が高い建物のことで、

高断熱とは室内の「温度」を外へ逃がさない性能が高い建物のことです。

 

 

・高気密、高断熱をPRしている建物は多くありますが、どのような点がメリットなのか。

1.光熱費の節約

高気密、高断熱な建物は、1年を通して快適な温度を保ちやすく、エアコンの使用量が減ります。なぜなら高気密・高断熱の家は外気の影響を受けにくく、快適な室内の温度が外に逃げにくいので少しの冷暖房で部屋を快適に保てるためです。

結果、エアコンの使用量が減って冷暖房費の節減につながるので、省エネ効果が高まります。
人間だけでなく、環境にも優しい高気密・高断熱の建物であることで、快適に過ごせるでしょう。

 

2.ヒートショックを予防できる

高気密、高断熱な建物は部屋ごとに極端な温度差が生じにくいため、ヒートショック(暖かい部屋から寒い部屋へ移動したときの温度差が血圧変動をもたらし心筋梗塞や脳卒中を引き起こすこと。)を起こすリスクが下がるというもので、身体への負担も軽減されます。

 

3.防音効果が高く、家が長持ちする。

高気密、高断熱の建物は結露やカビの発生が起こりにくい作りになっているため、家は自然と長持ちしやすくなります。また、高気密・高断熱の家は、防音性も高いとされています。
理由としては、断熱材が音を吸収することで、外部へと漏れないようにする役割も果たしてくれるためです。

 

 

・デメリットはないのか。

1.建築費が高い?

高気密、高断熱の建物を建てるには、性能の良い断熱材や防湿シート、気密テープなどを普通の住宅より多く使用します。施工の手間もその分かかるため、どうしても建築費は高くなりがちです。しかし高気密・高断熱の建物は、冷暖房費の節約に貢献するというメリットがあります。そのため建築費が高くなったとしても、長い目で見ればリーズナブルな買い物だという考え方もできます。

目の前の建築費用だけではなく、長期のコストも考えることが大切です。

 

2.換気が常に必要

高気密・高断熱住宅では24時間換気システムによる効率的な換気計画が必要になります。理由としては、高気密高断熱の住宅は、屋外からの外気や湿度を遮断できる反面、室内の空気がこもりやすい特徴があり、施工時に使用する資材の化学物質やハウスダストなどが室内に留まりやすくなるのと結露が出やすいためで、健康面に配慮して生活するには、換気システムの導入や窓を開けるなどの、こまめな換気が必要です。

このような理由もあり、2003年以降は24時間換気システムの設置が義務付けられています。

 

 

・まとめ

2021年の9月以降、値上がりが続いている光熱費ですが、国内では今後も値上げが続く見込みであり、家計への負担増加が懸念されています。その点で高気密高断熱な建物では外気温の影響を受けずに一定の室温を保てるため省エネに貢献でき、光熱費も抑えることができますし、夏は涼しく、冬はあたたかく過ごせます。

また、昨今の地球温暖化を阻止するため世界的な取り組みがされています。その取り組みの一つとして日本ではより高い省エネ住宅の基準を満たした建物の建築が推奨されており、その建築に対して補助金が出る制度があります。

これを使うことで、これからの時代に合った質の良いアパート建築ができるだけではなく、高騰している建築費も抑えることができます。アパート経営における補助金にはさまざまな種類がありますが、年度や制度変更により、補助してもらえる内容が変わることがあります。詳しくは、下記サイトに掲載されております。

 

【2023年最新】アパート経営で使える補助金一覧と申請方法

https://home4u-owners.jp/contents/construction-apartment-134-24438#1

 

この省エネ住宅の基準を満たした住宅に対しての補助金制度は今後も続くのではないでしょうか。

2023年度、真夏日の記録日数としてニュースに取り上げられていましたが、7月6日から9月9日までの64日間連続真夏日という記録が出されるなど、今までの常識が覆される現象が出てきているのも含めて、今後の賃貸に対する入居者の求めるものが何なのかしっかりと考えていく必要があると思います。弊社では賃貸経営のコンサルティングも行っておりますので、検討中も含めて、建築前の賃貸に関するご相談がありましたら何でもお気軽にお問い合わせ下さい。

 

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