賃貸経営メールマガジン

ファミリー向け物件の人気設備

建築計画
2022/12/8

先日、不動産情報サービスのアットホーム株式会社から、「ファミリーに人気の設備ランキング」~マンション編~という調査結果が公表されました。この調査は、過去3年以内にマンションの購入を検討しているファミリー(6歳以下の子どもがいる家庭)を担当したアットホーム加盟店を対象としています。

この調査結果は、ファミリー向けの賃貸物件にも参考になる内容と思われますので、ご紹介致します。【以下の回答は全て複数回答です。】

 

1.室内設備

第1位 ウォークインクローゼット            37.6%

第2位 バリアフリー(段差がなく、手すりがある、など) 24.8%

第3位 シューズインクローゼット            21.4%

 

⇒ファミリー世帯はもともと人数が多いため必然的に服や荷物が多くなりますが、特に小さいお子さんがいる家庭では、おもちゃやベビーカー、三輪車などの荷物も多く、玄関付近にも広い収納スペースを希望する世帯が多いようです。

 

2.水回り設備

第1位 追焚き機能       64.5%

第2位 浴室乾燥機       45.3%

第3位 食器(洗浄)乾燥機   41.2%

 

⇒世帯人数の多さが、希望する設備の結果に反映されているようです。

家族それぞれの入浴時間が異なっても、温かいお風呂に入ることができる追焚き機能はファミリー世帯では需要の高い設備であることが改めて示されています。また、梅雨の時期など洗濯物が乾きにくい時には、溜まりがちな大量の洗濯物を乾かすことができる浴室乾燥機も需要が高い設備の1つと言えるでしょう。

 

3.室外設備

第1位 オートロック      59.5%

第2位 駐車場・ガレージ    52.6%

第3位 24時間ゴミ捨て可       41.7%

 

⇒共働き世帯ではお子さんの安全を特に気にされている、という親御さんの気持ちが表れてれているようです。

第4位にはモニター付インターホン、第7位に防犯カメラと、生活の安全につながるセキュリティ設備へのニーズは特に高く、必須の設備と言えるでしょう。

 

一生賃貸物件に住むことを希望する世帯が年々増えている状況において、ファミリー向け賃貸物件でも長期間の入居を想定して、ニーズに即した物件づくりが求められています。選ばれる物件を目指して、今後の賃貸経営の参考として頂ければと思います。

 

私のこれまでの業務を通じて、ファミリー向け物件で是非検討を頂きたいと感じていることを最後にお伝えしたいと思います。

 

ご夫婦・お子さんの世帯では、お子さんが保育園・幼稚園に通うケースがほとんどです。多くの親御さんが通園時に電動アシスト自転車にお子さんを乗せて通園しています。この自転車ですが、20~30㎏の重さがあります。物件敷地からの出入りの際スロープなどあると、この重さからかなり不便を感じてしまいます。特にお母さんにとってはこの重さに大変苦労されているようです。

駐輪スペースと前面道路がフラットになるような外構の整備をご検討ください。

 

本店 運営推進事業部

岡野 明憲

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