ZEH対応賃貸で差別化を
ZEHとは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略で、高断熱・省エネ・創エネによって1年間で消費する住宅のエネルギー量が正味で概ねゼロ以下となる住宅のことを指します。
何年も前から環境問題についての対応や対策は国をあげて取り組んでいますが、
個人個人の認識やそれに対する意識というのはまだまだ薄い印象があります。
最近ですとレジ袋の有料化によって需要が増えた「エコバック」は、利用している方が増えてきているかと思いますが、その先の環境問題についてまで意識している方は多くはないかと思います。
環境問題の「住」の部分の取り組みとして注目されているのがZEHですが、今までは戸建て住宅がメインとなっていました。
しかしながら、経済産業省の「2030年までに新築住宅の平均でZEHの実現を目指す」という政府目標等によって、より本格的に各ハウスメーカーや建築会社がZEHの取り組みを進めており、集合住宅においても着工数が増えてきています。
オーナー様にとっては、ZEH賃貸といった大きな付加価値により、入居の促進や退去の抑止に繋がり収益性を高めることが可能です。
売電を目的とした太陽光発電であれば売電収入もメリットになります。
入居者にとっては高断熱で光熱費削減に繋がり、より快適な暮らしができますし、太陽光発電を供給している住戸であれば停電時にも安心して暮らす事ができます。
入居者は住むことで、オーナー様は建てることで環境への貢献に繋がると言えるでしょう。
また、国交省が省エネ意識の向上を図ることを目的に、2022年4月からポータルサイト上に住宅の「目安光熱費」の表示を運用していく案を公表しました。
目安光熱費については原則「年額表示」であり算出方法に一定の基準等がある為、実際にかかる光熱費と勘違いされないように募集上配慮することが必要ですが、ZEHとそうでない物件のランニングコストに大きな差がでてくることは間違いありませんし、ZEH賃貸であることが分かるラベルの表示や住宅の省エネルギー性能の表示がされることで、賃貸募集の面でも大きく変化していくことも考えられます。
数十年も経てば当たり前の建物になっているかもしれませんが、今はZEHの有無が差別化に大きく繋がるかと思います。
建築にあたっては様々な補助金制度や減税の可能性もあるようです。
また、積極的にZEH賃貸に取り組んでいるハウスメーカー・建築会社のご紹介もできますので、ご興味がある方はぜひご相談ください。
神奈川支店 アンサー事業部 土屋一夢