賃貸経営メールマガジン

全国の市区町村がより良い街にしていく為に、様々な目標・構想を計画しています。

本メルマガ題材の『川崎市総合計画』もそのひとつではありますが、ここ数年最も活発で勢いがある都市として、大きな成功例と言えるかと思いますのでご紹介させていただきます。

 

まずこの川崎市総合計画ですが、「成長と成熟の調和による持続可能な最幸なまち　かわさき」を基本構想に計画されています。

そしてこの計画により川崎市は、2015年に国連サミットの中で決められた国際社会共通目標である『SDGs（持続可能な開発目標）』と同様の方向性であり、また、様々な課題を市民・事業者などとの連携・協議により解決してきた歴史と持続可能な社会の実現に向けた取り組みが国から評価され、昨年『SDGs未来都市』に選定されました。

 

5つの基本政策からなる川崎市総合計画ですが、

基本政策①

『生命を守り生き生きと暮らすことができるまちづくり』

交通安全対策の推進やユニバーサルデザインのまちづくりの推進、災害に強いまちづくりの実現を目指し、各地域で交通安全教室や総合防災訓練等を頻繁に実施し、地域防災力だけではなく地域ネットワークの強化にも取り組んでいます。

昔から川崎は治安が悪いとよく言われていますが、最近では大都市の中で、

『人口1,000人当たりの刑法犯認知件数』が5.6件で、横浜市に次いで2位

『人口1,000人当たりの交通事故発生件数』が2.5件で、新潟市・東京都区部に次いで3位と、いずれも件数が少なくなっています。

 

基本政策②

『子どもを安心して育てることのできるふるさとづくり』

地域の寺子屋事業の推進や子育てを社会全体で支える取り組みの推進、保育・幼児教育の推進をしていく中で、安全で快適な教育環境の整備を進めています。

地域ごとの児童生徒数の動向を把握し新校設置に向けた取り組みや、子どもたちの学習支援や体験活動を行う地域の寺子屋を、すべての市立小・中学校へ設置することを目指しているようです。

 

基本政策③

『市民生活を豊かにする環境づくり』

魅力ある公園緑地の整備や農地の保全・活用と都市農業の振興、ごみの減量化・資源化の推進をしています。

なかでも川崎市はごみの減量化が進んでおり、1人1日当たりのごみ排出量が834gで政令指定都市の中で最も少ない都市となっています。

 

基本政策④

『活力と魅力あふれる力強い都市づくり』

川崎臨海部における研究・開発の推進や川崎駅周辺をはじめとした公共空間の有効活用。

延期にはなってしまいましたが、東京オリンピック・パラリンピックの開催を契機として、誰もが自分らしく暮らし自己実現を目指せる地域づくりに向けた「かわさきパラムーブメント」の推進をしているようです。

 

基本政策⑤

『誰もが生きがいを持てる市民自治の地域づくり』

差別のない人権尊重のまちづくりの推進や「参加と協働による地域課題の解決の新たなしくみ」の構築に向けた取り組みを進めており、小学校や「まちひろば」と呼ばれる地域住民が集まることを目的とした居場所を創出し、多様性のある人権や未来のまちについてをテーマにした授業や議論の場合が定期的に設けられているようです。

 

 

川崎市は今大都市の中で最も平均年齢が若く、自然増加数（出生数－死亡数）も約3,000人で第1位となっています。

このように若い活気のある街になってきているのも、上述の『川崎市総合計画』によって街の魅力が増え続けているからだといえます。

私の所属する神奈川支店では、川崎市内に数多くの賃貸物件をお預かりしておりますが、単身タイプは空室が出ればすぐにお申込みをいただいておりますし、1LDK等のファミリータイプにおいても年々需要が多くなっている印象がありますので、「平均年齢が若い・自然増加数が多い」街ということにも納得できます。

また、これからも若い世代が増え続け、賃貸経営においては最適な街になっているといえるでしょう。

 

これからは少子高齢化が急速に進み、2030年をピークに人口減少への転換が見込まれていますが、その状況の中川崎市がまたどう変わっていくのか、これからも見続けていきたいと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

神奈川支店　アンサー事業部　土屋　一夢

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