「不動産業ビジョン2030」に見る10年後の不動産業 2
前回に引き続き、国土交通省の社会資本整備審議会産業分科会不動産部会が昨年発表した、
『不動産業ビジョン 2030』についてお話致します。
今回は、賃貸業態を取り巻く市場環境の変化の状況について特に影響が大きいと思われる点
に触れることとします。
・少子高齢化
我が国の総人口は2008年の約1億2,800万人をピークに減少を始め、国立社会保障・人口問題
研究所の将来推計人口によると、2030年には約1億1,900万人、2065年には約8,800万人になる
と見込まれる。我が国は、既に本格的な人口減少局面に突入している。2015年から2030年にか
けて見込まれる人口構成変化としては、年少(15歳未満)人口は273万人、生産年齢(15~64歳)
人口は853万人の減少となる一方、高齢(65歳以上)人口は329万人の増加となるなど、今後、
少子高齢化が急速に進展すると想定される。
⇒このデータだけを見てみますと、人口減少に比例して、賃貸物件需要も減少するのではないか?
という懸念が生じるかもしれませんが、65歳以上の高齢者単身世帯の増加が顕著で、2015年から
2030年にかけて1.27倍(625万世帯→796万世帯)に増加すると推計されています。高齢者の住宅確
保が課題ともなっており、賃貸物件需要のターゲットを若年層か高齢者層へとシフトする転換がよ
り一層求められるでしょう。
・グローバル化
世界的な大都市への人口集中傾向、グローバルな都市間競争の加速化、国際間でのヒト、モノ、カネ、
情報の移動の一層の活発化、などの状況が見られる中、在留外国人数は約264万人(2018年6月時点)
と過去最高となっている。
⇒2019年4月から新たな外国人材の受け入れ制度が開始されたこともあり、この数値は更に増え続ける
ことは間違いないでしょう。私達の生活の様々な場面を、在留外国人の労働力が支えていることを実感
することが多いのではないでしようか。
その中で在留外国人の住まいの確保が課題となり、そこに新たな賃貸物件需要の拡大が見込まれています。
・消費者(借主)ニーズの変化
土地は預貯金や株式などに比べて有利な資産であると考える国民の割合は年々低下する一方で、そうは考
えない国民の割合が年々増加している。こうした意識の変化は住宅の所有意識に関しても変化が見られる。
依然として、持ち家志向は強いものの、賃貸住宅での居住ニーズも増加している。
⇒いわゆる「一生賃貸」志向の増加傾向が見られます。この話題は、本メールマガジンの2019年12月4日号
で詳しく触れていますので、是非ご覧ください。
今回挙げた市場変化の状況を見ると、賃貸住宅需要という視点においては、プラスに作用する点が多いと言
えるのではないでしょうか。
次回は、前回お話しました賃貸業態の原状と、今回お話した市場環境の変化とを踏まえた2030年のあるべき
不動産業の姿について、今回のテーマのまとめとしてお話したいと思います。
運営推進事業部 岡野
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「新築完成現場物件内覧会」開催のお知らせ
皆様こんにちは。弊社で入居募集・管理を行っている賃貸住宅の完成現場見学会を行います。
【開催日時】ご自由に見学にお越し下さい!
3月28日(土)午前11:00~午後5:00
3月29日(日)午前11:00~午後5:00
※当日は駐車場のご用意がございません。
恐れ入りますがお車でお越しの際はコインパーキング等をご利用下さい。
【内覧会物件概要】
[沿線]JR総武線/小岩駅 徒歩8分
[構造]鉄骨軸組構法
[間取]1LDK/33.69㎡~37.56㎡
[戸数]8戸
[施工]トヨタホーム東京株式会社
[設備]敷地内ゴミ置き場、宅配BOX、ガスコンロ設置済、2口コンロ、トイレ別、浴室乾燥機
「東小岩5丁目計画」は東京都江戸川区小岩にございます。
JR総武線「小岩」駅 徒歩8分の立地で駅近物件になります。多数のお問い合わせを
いただいており、今日現在で8戸中6戸のお申込みをいただいております。
住宅展示場やモデルルームでは実感できない、周辺ニーズを考えた賃貸物件の
間取り・設備をご覧いただけます。
ポイント1【60年長期保証】※
トヨタホームでは定期的な点検や適切なメンテナンスを受けることにより、
最長60年間の保証が付いています。
アフターサービスも充実しており、引き渡し後55年目まで定期的に無償点検サポートが実施されています。
他社ハウスメーカーと比較しても長い保証期間の為、
建築してからも安心して賃貸経営をすることができます。
※諸条件がございます。
ポイント2【耐震等級3を装備】
「耐震等級」とは、地震に対する住宅の強さを3段階で表したものです。
「耐震等級3」はその中で最高等級、消防署や警察署など防災の拠点となるような
建物に求められるレベルの高い耐震性を表しています。
最近はご入居者の方の災害に対する意識も高くなっております。
安全性が高い物件は他物件との差別化を図れます。
また、国土交通省のまとめによれば「耐震等級3」の新築共同住宅は
わずか5.6%※となっており希少性が高くなっています。
※国土交通省ホームページ「建設住宅性能評価(新築)データ」(平成29年度)より
ポイント3【敷地への高い柔軟性】
建築地が旗竿地にあり、通常の道に面した土地と比べて施工が難しいという
難点がありました。
具体的には、しなやかさと粘り強さを備えた「ラチス柱」を使用することにより、
少ない耐力壁で一般的な鉄骨構造と同じ強度を得られ、
敷地の形状や間取りの柔軟な対応を可能としています。
真四角ではない敷地を保有のオーナー様は必見です。
しかし、今回建築されたトヨタホームのエスパシオシリーズでは、
鉄骨軸組構法を進化させた構造を採り入れることにより、
難しい敷地での施工を可能としました。
高い耐震性と高い柔軟性により、オーナー様にとっても入居者様にとっても
安全で安心の住宅になりましたので、是非この機会にご覧ください。
同日は、賃貸住宅建築・建替え、リフォーム、空室対策など
賃貸経営全般にわたる相談会も開催しております。
今後の賃貸建築の参考に、お気軽にお越しください。