2019「入居者に人気の設備ランキング」の考察
今年も全国賃貸住宅新聞から「入居者に人気の設備ランキング」が発表されました。
入居者の設備に関する最新のニーズを把握するのに非常に参考になるアンケート調査です。
アンケート調査は、単身者向けとファミリー向けに分かれていますが
今回は単身者向けに焦点を当てたいと思います。
ランキングは以下のとおりです。
この設備が無ければ入居者が決まらないTOP10(単身者向け)
1位:室内洗濯機置き場
2位:TVモニター付きインターホン
3位:インターネット無料
4位:独立洗面台
5位:洗浄機能付き便座
6位:備え付け照明
7位:エントランスのオートロック
8位:宅配BOX
同率9位:BS・CSアンテナ
同率9位:暖房便座
この設備があれば周辺相場より家賃が高くても決まるTOP10(単身者向け)
1位:インターネット無料
2位:エントランスのオートロック
3位:宅配BOX
4位:浴室換気乾燥機
5位:ホームセキュリティ
6位:独立洗面台
7位:24時間利用可能ゴミ置き場
8位:ウォークインクローゼット
9位:ガレージ
10位:追いだき機能
まずランキングを見て驚いたのは、「この設備が無ければ入居者が決まらないTOP10」の
3位にインターネット無料がランクインしていることです。
インターネット無料は、「この設備があれば周辺相場より家賃が高くても決まるTOP10」
の方でこの数年連続1位になっており、物件の付加価値を上げる最も有効な設備という認識でした。
確かにインターネット無料を導入する物件は急速に増えていますので、
今後は必須の設備として認識すべきでしょうか。
また、「この設備が無ければ入居者が決まらないTOP10」の6位:備え付け照明や
9位:BS・CSアンテナは盲点のような気がします。
居室の照明は入居者が用意するもの、TVアンテナは最低限として
地デジUHFアンテナがあればよい、というのは固定観念のようです。
そしてどちらのランキングでも防犯設備がいくつかランクインしており、
防犯への関心は年々高くなっているように思います。
ホームセキュリティ、オートロック、TVモニター付きインターホンはもちろんですが、
宅配BOXや24時間利用可能ゴミ置き場が人気の理由には、
利便性の他に防犯の意味もありそうです。
近年の入居者の設備に対するニーズは、変化が早くなっており、
より高額化しているように感じます。
設備の高額化には、賃貸物件の供給過多により、入居者に選んでもらう物件にするため、
より多くの付加価値をつけなければならないという供給側の要因もあり、
この傾向はしばらく変わらないでしょう。
空室で困っているというオーナー様は、TOP10にランクインしている設備で
所有物件にないものを一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
本社 アンサー事業部 和田 康幸