東京と神奈川の架け橋
神奈川県内には東京都内に乗り入れていない路線が複数あります。横浜市営地下鉄ブルーライン・グリーンライン、江ノ島電鉄、そして相鉄線があります。
相鉄線は横浜から海老名まで全長24.6㎞18個の駅があります。こちらも神奈川県内のみの路線ですが2022年度下期には、東横線・目黒線との乗り入れを行い都内へのアクセスが大変便利になるとの事です。
現在は相鉄線西谷駅からJR東海道貨物線の横浜羽沢駅付近間に新駅を新設(名称:羽沢国大前駅)し2019年度下期の開業予定を目指しています。そして、そこから新横浜を経由して東急東横線、目黒線日吉駅に連絡線を新設し、2022年度下期を目安に開業予定との事です。
これができることにより、二俣川から新宿までは横浜駅乗り換えでJR湘南新宿ラインを利用するよりも15分程度短縮され、二俣川から目黒までが横浜乗り換えでJR湘南新宿ライン・山手線利用と比較して16分程度短縮されるとの事です。(相鉄線HPより)
都心へのアクセスが早くなり乗り換え変え数も減り、乗客の分散にもつながります。新横浜も経由するので新幹線利用者のビジネスマンにも大変利便性が高くなります。
相鉄線の中核駅である二俣川駅も駅舎のリニューアルと南口の再開発がなされています。そしてやはり都心へのアクセスが良好になることを見越している思われます。
新設の連絡線ができ新駅ができればその地域は活性化されます。新駅ができれば賃貸需要も生まれる可能性はあります。現在のJR東海道貨物線の横浜羽沢駅付近はいわゆる、陸の孤島で賃貸には不向きでした。羽沢町は横浜国大生向けの古いアパートはかなり多くあります。その上、現状この立地で空室保証は不可能です。
新駅ができて直ぐには賃貸の市場形成がなされるわけでもありません。しかし、横浜市は2016年3月に羽沢横浜国大駅を含む「神奈川羽沢南二丁目地区」2.2ヘクタールの都市計画が決定しています。中心には中高層のビルが建設され低層階には飲食店・商業施設や医療施設が入る計画もあるようです。将来的には現在の武蔵小杉駅周辺のように生まれ変わる可能性もあります。
神奈川から東京の架け橋になる相鉄線の新線計画ですが都心までの直通になるのはオリンピック後となりますので、どのよな市場形成になるかは分かりませんが、現状の計画を見ると楽しみです。
アンサー事業部 門脇 輝