賃貸世帯におけるご近所付き合い
皆様こんにちは。
本日はさいたま支店の川並がお伝えします。
皆様は「ご近所付き合い」をしていらっしゃいますでしょうか?
今回のメルマガではこのご近所付き合いについて、興味深い調査があったのでお伝えしようかと思います。
持ち家世帯と賃貸世帯でご近所付き合いの濃度が違うであろうことは、私も感じることがありますし、皆様も何となく感じることがあるかと思います。
今年の10月17日に株式会社リクルート住まいカンパニーが発表した「マンション・アパートにおける近所付き合い(調査対象は20~39歳の既婚男女400名)」の調査結果によると、「住人同士で交流があるか」という質問に対し、交流がある、と答えたのは持ち家では42.6パーセント。
一方、賃貸では22.3パーセントに留まったとのことです。
持ち家世帯と賃貸世帯とでは、数値の上でも倍近くの差があります。
これだけでも賃貸世帯はご近所付き合いを望まない傾向が高い、と分かります。
更にこの賃貸世帯「交流がある」という世帯の近隣住人との関わり方についての回答としては、「顔を合わせたら挨拶する程度の距離感がちょうど良い」といった回答や、「付かず離れずくらいの程々の距離感がストレス無くて良い」といった、密接な付き合いを嫌がるような回答が目立ちます。
もしかしたら、持ち家世帯の方々も、持ち家はすぐに変えられるものではないから致し方なく・・・という方も多いのかもしれません。
この様な調査から、我々賃貸管理会社やオーナー様方は学び、賃貸経営に活かすことが大事かと思います。
例えば、こういったバックボーンから住民同士の近隣トラブルの本質が見えてくるかもしれませんし、また最も考えるべきは物件のプランニングに活かすことです。
「オシャレだから物件内に広いコミュニティスペースを作ろう!」
「入居者同士で仲良くお付き合い出来るように〇〇しよう!」は
こちらの勝手なエゴかもしれません。多くの賃貸入居者はプライベート性を求め、近隣と関わらなくても良い物件を求めているのです。
とは言え皆様もご存知のように、コミュニティスペースがあることで成功している素敵な物件や、本当に入居者同士が仲良く魅力的な物件が入居者によって完成している物件も数多くあります。
エリア特性や、ターゲットとなる入居者層をしっかり考えて、本当に求められる物件を作っていくことが、賃貸経営における生涯の課題で、それを地道に真剣に考えていくことが賃貸経営を成功させる最大の近道かもしれません。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。