害鳥被害に備える
今回は神奈川支店の門脇がお伝えいたします。
皆様は『鳥』という映画をご存知でしょうか。
1963年の作品で『サイコ』などで有名なアルフレッド・ヒッチコック監督の作品です。
ヒッチコックファンなら当然ご存知の作品ではありますが、作品としては古いものになりますので、観たことのない方もいらっしゃるとは思います。
私も小さいころにビデオレンタル等で見た記憶があるのですが、身近にいるはずの鳥が突然人を襲いだすというパニック系の映画で、結局なぜ人間を襲いだしたか謎のまま(原作小説では疑問の答えが出ているようです。)で終わった映画だったと思います。
子供ながら玄関を開けたら大量の鳥に囲まれているといった映像は恐怖を感じたのを記憶しています。
映画のようには実際にありえないことですが、私たちの身近には多くの野鳥がいます。
しかし、都市部に生息する野鳥はたびたび人間の暮らしに害をもたらすこともあります。
特にカラス・鳩・スズメなどが有名で、姫路市は30年ほど前から、姫路駅と姫路城を結ぶ大手前通りの街路樹に数千羽のムクドリが押し寄せてねぐらとし、多くの観光客でにぎわう歩道を糞で汚す
などの被害が生じ、周辺住民にとっては集団での鳴き声にも悩まされて自治体を上げて対策をしているなどもニュースにもなっております。
その中で鳩は繁殖力が非常に強く、また都市には複雑な建物が立ち鳩を外敵から身を守る場所が多数存在します。
もともとは中央アジア・アフリカ・ヨーロッパなどに分布していた『カワラバト』を原種とする外来種で品種改良されてましたが『カワラバト』が岩場に住んでいた鳥だったように、現在の鳩はコンクリートの隙間を好んで寝床にしたりします。
鳩は餌場が近くにあり、天敵から身を守れる寝床を確保することが巣を作る条件でまさにコンクリートジャングルの都市部では鳩が住むにはもってこいの住環境なのです。
鳩の被害に於いて多いものは糞害が一番に挙げられると思います。
鳩は街中いたるところで糞をします。その上同じ場所に糞をすること事が多いようで、同じ場所に糞がたまったり、建物の外観を損ねたり、空室の物件に内見に来た際にベランダが鳩の糞だらけだったりしたら、当然入居を見送りその物件が長期的な空室にもつながる可能性が高くなります。
糞は見栄えも当然ながら衛生的にも被害を与えます。
ベランダに住み着いた鳩の糞よりダニが発生してしまったり、堆積した糞が乾燥し飛散しその中の病原菌を人間が吸い込んでしまうと病気にもなったりもしてしまいます。
そんな鳩からの害を予防するには鳩が近づかないような成分や臭いを持った忌避剤や防鳥ネットや超音波や電磁波、威嚇音を出す機械もあるようです。
しかし、気を付けなければいけないのが、鳩は鳥獣保護法で保護をされている鳥です。その為、害があるといって殺傷や捕獲し駆除を行うと犯罪となってしまいます。直接攻撃をすると『動物虐待』ともみなされる可能性があります。鳩対策を行うには鳩を傷つけない方法を選ぶことが必要となります。
鳩が街から締め出すことはできません。
ご自身の大切なご資産を必要に応じて運用していくためにも景観を綺麗に保ち長く入居者に住んでいただくことが必要だと思います。
景観を保つために害鳥被害にあわないように日ごろの監視も必要になると存じます。
最近、内見をしてもらってもどうも入居率が悪いなとおっしゃっている方はお近くにいらっしゃいませんか。
鳩の被害が出ているの可能性もあります。
最後までお付き合いいただきもことにありがとうございました。