賃貸経営メールマガジン

賃貸住宅で起こりうる犯罪その防犯対策?

トラブル
2009/1/23

1.【賃貸住宅で起こりうる犯罪その防犯対策?】

皆様こんにちは。
今週は門脇がお伝えいたします。

今週もお付き合いよろしくお願いいたします。

前回は『無締まり』:施錠をしていないときに住居に侵入する方法。
をお伝えいたしました。
これは自分の注意で充分防ぐことが可能な、犯罪手口であると思われます。

今回はピッキングについてお話したいと思います。
ピッキングとはピックとテンションという特殊な器具を使用し、あたかも鍵があるように、その状態を再現し鍵を開けてしまう方法です。

鍵を紛失した扉や金庫を鍵屋さんに頼む際に使う方法なのですが、良いものを悪いことに活用しようとする輩は何処にでもいるようにこのピッキングも、侵入犯罪に使われることはしばしばです。

現在はその対策とそこにお住まいの方の意識の向上により、この手口の犯罪は現象傾向にあります。
統計を上げてみますと、
警察庁調べ平成20年度上半期犯罪情勢によりますと
平成15年には9,351件
平成19年には708件
平成19年前期(1?6月)420件と比べると
平成20年前期(1?6月)233件で、前年比の187件減少となっております。

犯罪件数が減少したからといって油断大敵です。
犯罪件数が減少したからといって撲滅されたわけでもないです。

ピッキングにかかる所要時間は手馴れた人がやれば1分もかからず開錠されてしまいますし、初めてやった人にでも簡単に開錠することができます。2003年(平成15年)6月に「特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律」(ピッキング防止法)が制定(同年9月施行)され、開錠道具の所持は、錠前業者が業務で使うなどの正当な理由が無い場合は違法行為となりました。しかし一部の雑誌等にはピッキング関連の広告も未だにあるようなので、入手しようと思えばできる現状ではあるようです。
誰にでもでき、手に入る。いくら犯罪件数が減少しても簡単にはなくなりません。

確かに、上記であげさせてもらったようにこの犯罪手口が認知され防犯の意識レベルが上がり、法律も制定されたということもあるでしょうが、
単純にピッキング以外の犯罪手口に分散しているということも言えます。

ピッキングに強い鍵への交換がピッキング対策の第一歩となります。
まず始めには、ディスクシリンダー錠からディンプル錠への交換が一番近道です。

弊社でも、ディンプル錠へ変更してからはピッキング被害は激減いたしました。
他にも、特殊なピッキング対策として現在注目が集まっているのは、内蔵の特殊センサーと電子回路がピッキング行為(振動)を検知すると大音量の警報音を発してピッキング犯を威嚇するピッキングアラームや電子カードキー等のピッキングができない鍵を設置するのも手段の一つです。

以前にも書かせていただきましたが、侵入犯罪者は人目を気にします。
人目の届かないデッドスペースを作らないことや、地域での防犯意識を高めて地域住民の目を光らせておくことがまず、大事な一歩かと思われます。

次回はサムターン回しについてお伝えしたいと思っております。
次回もお付き合いどうぞよろしくお願いいたします。

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