賃貸経営メールマガジン

賃貸住宅で起こりうる犯罪その防犯対策?

トラブル
2009/3/16
賃貸経営・アパート経営ならヒロ・コーポレーション

1.【賃貸住宅で起こりうる犯罪その防犯対策?】

みなさまこんにちは。

今回は門脇がお伝えいたします。

少々のお付き合いよろしくお願いいたします。

前回はピッキングについてのお話をさせていただきました。
今回はサムターン回しについてお話させていただきます。

サムターン回しとは、ドアの外側から内側にあるサムターン(指でつまみ回す部分)を回し侵入する犯罪手口です。
ピッキングの代わりの新たな手口として登場した犯罪です。

ドアの外側から内側のサムターンを回すなんてことは魔法を使わない限り回せないんじゃないかと思われるかもしれませんが、しかしそれをやってしまうのが侵入犯罪なんです。

ドアにはドアポストがついている物件もあります。
ドアポストからワイヤー等の器具を通しそのワイヤー等でサムターンを引っ掛けて回すのが一般的なようです。

他にもドアスコープを取り外しそこからサムターンを回す方法もあります。
ドアポストがついてない物件はありますが、ドアスコープは大体の物件にはあると思われますので、一番気を付けなければならないポイントかと思われます。

強引な方法としてはドアを壊してそこにワイヤー等の器具を通して開けるといった方法もあるようです。

サムターン回しの被害を受けて性質が悪いのが、侵入し金品等を奪って逃走するのですが、部屋内を全く荒らさないでいき、被害者が全く気がつかずにいるということです。
被害者が侵入を気がつかなければ、被害届けを出すこともなく、犯人は悠々と逃げてしまいます。

上記にあるような強引なサムターン回し(ドリルを使用)の犯罪件数は
平成15年4,366件
平成19年169件
平成19年前半(1?6月)122件
平成20年前半(1?6月)18件
(警察庁調べ平成20年度上半期犯罪情勢)
となっております。

対策といたしまして、サムターンの周りをカバーのようなもので覆ったり、ドアポストのカバーを強化したり隙間をなくすことで対策はできます。しかし、サムターンのカバーがプラスチック等のものですと、溶かされたりする可能性もあるので、ご注意していただきたいと思います。

ピッキング同様に犯罪件数は近年減少しています。
しかし、また新たな手口が増えていくことでしょう。
新たな手口に対応するには、何度か申し上げさせていただいたように入居者の意識や地域住民の全員の防犯への意識の向上が、一番の近道です。

今回もお付き合いありがとうございました。
 

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