築30年からの賃貸経営?
1.【築30年からの賃貸経営?】
皆様こんにちは。
今週は野崎がお伝えいたします。お付き合いよろしくお願いいたします。
最近の新聞やニュースなどで、需要が回復しつつある業種が報道されています。特に中国は最悪期をすぎ、持ち直しているようですが、わが国
でも様々な経済対策を行っており、『景気回復の兆し』という明るい言葉を目にするようになりました。
しかしながら、まだまだ円高による自動車や電機の輸出不振が続くかぎり安心できないですね。
さて、今回も前回に引き続き、築30年を経過した賃貸のリノベーション事例をお届けします。
今回のご紹介はJR・東京メトロ・西武など複数線利用可能な『池袋』駅より徒歩6分の【池袋アビタシオン】で、昭和54年築の分譲マンションのワンルーム1室です。
入居者が退去され、当時の募集が苦戦されたという事でしたので、弊社にご相談いただきました。
お部屋を拝見させていただいた率直な感想は『このままでは入居者が決まらない』とい思いました。
汚れているのはクリーニングとクロス貼り替えで綺麗になりますが、キッチンにビルトインされたミニ冷蔵庫がなくなり、みすぼらしくなっていた事と池袋から近く、事務所使用が多いのか、洗濯機置場がない事でした。
30年程経過して、今のままでは少なからず内装工事をしなくてはいけないのですから、インパクトのあるリノベーションをご提案したいと思いました。
まずはクロスです。普通に白いクロスを貼れば他の物件と変わらず、印象が残らなくなってしまいます。入居者の印象に残ってほしいという思いからクロスの色はシックなカラーから暖かみがあるカラーまでイメージパースでご提案し、最終的にオレンジの女性が好みそうなカラーを選択しました。
また、事務所としても住居としても入居者の希望次第でどちらでも利用できる内装にする為にはどうしても洗濯機置場が必要でした。
居室は小さくしたくなかったので、住居で使用する方には収納型の洗濯機置場をご用意し、事務所として使用する方には洗濯機置場にフタをするとハンガーレールが現れ収納として利用できるようにしました。もちろんバルコニーには物干し金物も設置しました。
そして、内部建具です。傷みも少なくまだまだ使えるものの、汚れが染み付いていました。塗る事も考えましたが、フィルムを貼る事で玄関収納や内部建具が新品のようになり、キッチンは新品に交換したのですが、キッチンにも同じフィルムを貼り、全体的に統一感のある内装になりました。
前回の募集では苦戦されたようですが、賃料も8,000円上がりすぐ決まりました。
入居者募集はリノベーション工事をする前から始めましたが、一番難しい事はリノベーション工事が終了しないと入居者に工事終了後のイメージを伝えなれないという事でした。
今回はイメージパースを作成しましたので、募集図面で工事終了後のイメージができ、工事完了前に入居者からの申込みが入りました。
また、次回もリノベーション実例をお届けしたいと思います。
最後まで、お付き合いいただきありがとうございます。