エコ住宅2
皆様こんにちは。
今回は門脇がお伝えします。
季節も、夏から秋へとながれて、何をするにもいい季節になってきました。まだ、日が強く夏を引きずっている感はありますが、夜や朝は涼しく秋を感じる日々が多くなってきています。
前回はエネファームのメリット・デメリットをお伝えいたしました。
今回はエコウィルについてお話させていただきたいと思います。
エコウィルとは…
都市ガスやLPガスを使用して、発電ユニットの中にあるエンジンを動かし発電機を始動させて、発電し、エンジンから出る排熱を利用して、
お湯も沸かし貯湯ユニットで給湯などに利用できる家庭用のコージェネレーションシステムです。
※コージェネレーションシステム
エンジン・燃料電池等の排熱を利用して動力・温熱・冷熱を取り出し、エネルギーの効率を高める、新しいエネルギー供給システムのひとつです。
メリット
・発電で得た排熱を直接利用できるため排熱利用をしない火力発電や原子力発電より環境に優しい。
※火力発電・原子力発電共に火力・原子力の力を利用し水蒸気を作り、タービンを回し発電をするシステムです。
その際に発生する排熱は利用していない。
・ガス料金の割引をするガス会社もある。
・発電した分、電気使用量が減るため、電気料金が安くなる。
・補助金制度がある。平成21年度の補助金を比較すると、
エコキュート42,000円、
エコジョーズ22,000円に比べ、
エコウィルは124,000円と多くの補助金が出る。
.デメリット
・発電時の排熱を利用してお湯を作り、それを貯湯ユニット内のタンクに貯めておくため、そのスペースが必要。
・ガス給湯器と比べるとイニシャルコストが高い(1機あたり82万円)。
しかしエネファームに比べると大幅に安い。
・一定期間ごと(6,000時間または3年間のいずれか早い方)に定期点検が必要。
・お湯が沸ききると発電を止める仕組みのため、お湯の使用量が少ない季節は発電量が減少する。
・発電できる電力は最大でも1kW(1,000W)程度。
※1KW=床暖房使用のモデル住宅(4人家族)の場合で、年間電力使用量の約4割をまかなえる計算。
・停電時には発電できない。
一番気になる、イニシャルコストでは、ガス給湯器に比べると高いですが、前回お伝えいたしました、エネファームに比べると補助金を受けたとしても断然エコウィルが安いですね。
賃貸住宅に組み込んでいくにはコスト面(リスク)と収入(家賃)を考えなければなりません。現状でエネファーム・エコウィルを搭載してのメリットは周囲との差別化を図り、入居者を囲い込むことができることが、一番のメリットであります。
入居者に対し募集時、エネファーム・エコウィル搭載!と銘を打っても実際、エネファーム?エコウィル?なんのこと?となってしまいます。
しかし、電気料金が少しでもお安くなりますよと謳えば当然入居者の囲い込みにも繋がってきます。
現状ではどちらともある程度の補助金が受けられますが、ランニングコストがかかるのは実状です。それを考えると、現在導入しやすいのは
エコウィルになってきます。
しかし、各ハウスメーカでは導入しやすいようなキャンペーンをはっていたりもしますので、これからアパート経営をお考えの方はこの機会に色々比較検討してみてはいかがでしょうか。
次回はエコウィル・エネファーム・(エコキュートも)の料金の比較等についてお話できたらと思っています。