賃貸経営メールマガジン

アパート建築の落とし穴2 入居者の視線

2010/12/16
賃貸経営・アパート経営ならヒロ・コーポレーション

皆様こんにちは。本日は野崎がお伝えします。

今回の【アパート建築の落とし穴】【入居者の視線】です。

いくつか例をあげますので、賃貸建築の参考にしてください。

首都圏における賃貸建築は、限られた敷地内で建築基準法の厳しい法規制を駆使し建てられます。

建築会社は計画地で、最も賃料収入が期待できる間取りを作成する為に、建ぺい率いっぱいの提案をしてくる事が多いでしょう。

日当たりを考慮し、建物南側を空地にしてくれるかもしれません。

≪よく考えたはずなのに、入居者が決まらない!!≫

それは『入居者の視線』が考慮されていない場合があります。

限られた敷地の中では、下記項目をクリアする為に同一空地を利用する場合があります。

・窓から道路までの避難通路
(共同住宅建築には必要な敷地内通路)

 ・居室への採光
(建築基準法上必要な計算に基づく窓の大きさと空地の距離の関係)

 ・道路から玄関までのアプローチ

例えば、1階のお部屋の南側を空地にすると、日当たりは良好になります。

しかしながら、その南側空地は入居者全員が通行するアプローチであれば、1階に居住している入居者は他入居者が通行する際の視線が気になります。

日当たりが良好でも、カーテンを閉めなければいけない状況では入居者が可哀想です。

また、この状況で室内洗濯物干し場がなく、洗濯物を外に干そうものならアプローチから入居者の洗濯物は丸見えです。

これでは特に女性入居者から嫌われてしまいます。

同じように、建物が完成したら気付く事でよく起こる失敗があります。

それは隣の建物窓や共用部から建築したお部屋が丸見えになってしまう事です。過去には、駅に近いが上に駅のホームからお部屋が丸見えに

なってしまった事もありました。

事前に周辺建物の状況を調べた上で、様々な事を想定し建築図面に反映させる必要があります。

しかしながら未調査のままで建物が完成してしまい、隣の建物と視線が気になる状況が発覚しますと、お部屋にカーテンを設置するなどで事実を

ごまかして入居者募集をせざるをえません。

また、浴室に窓を設ける事は換気の面で多くの入居者に喜ばれるでしょう。

しかしながらその浴室窓が共用廊下へ向いていると、覗かれそうで窓を開けられない。もしくは浴室窓が道路に向いている場合に、窓がカスミ

ガラスでも入居者のシルエットが映ってしまう危険性があります。

(昼間は気付かなくてもお風呂は夜入るものですから、お風呂の電気が点灯すると暗い外からはお風呂の中が見えやすくなってしまうのです。)

以上のように賃貸を建築する際は、細部にわたり気にかけないといけません。

賃貸物件の供給数は日々増加し、入居者は賃貸物件を選べる状況にありますから、入居者に避けられる状況は回避したいです。

小さい事から大きい事まで、日々クレームやトラブルなどを対応し、経験豊富な賃貸管理会社の意見も取り入れてみてはいかがでしょうか。

きっと建築会社とは違った目線でお話できると思います。
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最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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