アパート建築の落とし穴3 外構のとても大事な忘れ物
皆様こんにちは。本日は野崎がお伝えします。
今回の【アパート建築の落とし穴】は『外構のとても大事な忘れ物』です。
ないと困る!!そんな賃貸に必要な物が見落とされるのです。
いくつか例をあげますので、賃貸建築の参考にしてください。
前回のメルマガでは、アパートやマンションを建築する際に建築会社は限られた敷地内で建築基準法の厳しい法規制を駆使し、利回りを確保する為に『敷地目一杯』に建てられるケースが多い事をお伝えしました。
そこで、建物が完成し建築会社に入居者の自転車置き場を確認すると、
自転車の事を考えていなかった・・・
道路じゃ駄目だよね・・・
という事態に陥るのです。
世帯数分の自転車が置ける事は最低条件です。
ファミリータイプであれば各世帯2台?3台は置けた方が良いでしょう。
駅からの距離があればある程必要性が高く、例え駅のそばであったとしましても自転車はちょっとした買い物に便利です。
世帯数分の自転車スペースは、大きなスペースを必要としますので、後から気付いてしまうと手遅れになります。
間取りや外構計画が決定する前に賃貸管理会社が目を通していれば、事前に気が付いたのではないでしょうか。
若年者の車離れは顕著に表れていますが、オートバイを所有している入居者は多いです。更にオートバイスペースが確保できると周辺物件との差別化が図れ入居率アップに繋がると思います。
続いては賃貸のゴミ置き場です。ゴミ問題は賃貸の上位クレームの一つです。
一つは計画敷地外の路上ゴミ置き場を利用しようと考えている場合、建物建築前に近隣の方や町内会の承諾を得ていませんと反対されてしまう事があります。つまり入居者のゴミ出し場が無くなってしまうのです。
近隣の方にとっても既存のゴミが増える事は避けたい事態と言えます。
事前に承諾が貰えない事が分かっていれば、敷地内にゴミスペースを確保し、対応する事ができます。
二つ目はアパートやマンションの敷地内にゴミ置き場を確保した場合でも、それだけでは問題が起きる事があります。
基本的には建物が計画決定された際に、建築会社が清掃局でゴミ置き場の申請をされるのが望ましいのですが、意外にも建築会社がこの申請をしない事によるトラブルは多いです。
外構工事が終了した後、このゴミ置き場の申請をしてしまうと道路幅員が狭い事や通学路である理由から、清掃車が計画地前まで来れない事がわかり、ごみ回収ができなくなるケース。
ゴミストカーのサイズが世帯数から計算された容量に適さず、ゴミストッカーのサイズを変更しなければいけないケース。
ゴミ置き場が全面道路に面しておらず、清掃局から回収できないと判断されるケースがあります。
いずれもゴミ置き場を設置したにも関わらず、清掃局が回収できない為、最悪は清掃局が回収してくれる場所まで誰かがゴミを運ばなければいけなくなります。
週に4回程あるゴミ収集日に毎回誰かを派遣するのでは、金銭的にも無駄な費用が掛かります。
このような問題は頻繁にあります。建築会社が賃貸建築に詳しくても、建物外の外構工事には頭が回らない事が多々あります。
賃貸管理会社はオーナー様や建築会社のパートナーとして建物計画段階から打ち合わせに参加させていただく事で、これらの問題を事前に回避できる事があります。
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最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。