賃貸住宅の進化する照明
みなさんこんにちは。本日は阿部がお伝えいたします。
以前こちらのメルマガでも取り上げた『LED照明』。
オフィスや商業施設などでの活用が主だったLED照明が、瞬く間に一般家庭や賃貸物件にも普及しました。
普及速度が速かった要因は“エコでオシャレで、なおかつ低コスト”という3拍子揃ったメリットからくるのではないでしょうか。
LEDの最大の魅力は、4万時間の長寿命。
同じ明るさの白熱灯、蛍光灯、LEDのダウンライトを、10年間、1日6時間点灯という条件で器具代・ランプ交換費用・電気代のトータルコストの比較をすると、白熱灯は約3万940円、蛍光灯は約1万7580円であるのに対し、LEDは約1万9660円となります。
単純に白熱電球と比較した金額は、40,000時間使用した際、白熱電球60形 54Wが47,520円であるのに対し、LED電球はわずか5,104円で、約42,416円の節約になったという実験結果も出ています。
蛍光灯に比べ、すぐに点灯するLED。
そして照明器具が軽量で小型。
光に熱線や紫外線をほとんど含まないため、壁や絵画を傷めることがなく、かつ虫も寄せ付けにくい。
など、LEDには多くのメリットがあります。
特に賃貸共用部や、天井が高く交換がしにくい場所などはLEDのメリットを最大限に享受できそうです。
かつて日本の住宅照明は、一部屋にひとつ、天井に明るい照明をつけて部屋全体を照らす方法が一般的でした。
それが最近では、複数の照明器具・照明方法を組み合わせる“一室多灯”が人気を集めています。
賃貸の居室において、LEDのスポットライトを壁に向けて設置したり、壁に凹凸をつけ、凹みのある部分に小物を置き、ダウンライトやブラケット照明で照らしたり。
内見時、玄関に足を踏み入れたときの最も大切な第一印象を良くするため、シューズBOXの下に蛍光灯を取り付けた間接照明で浮遊感を演出したり、最近の分譲マンションには必須の人感センサーライトを取り付けたりするのも効果的です。
今の賃貸住宅には、デザイン性は欠かせません。
一工夫するだけで物件の雰囲気がグッと変わります。
長寿命で低コストなLEDだからこそ、ちょっとしたオシャレな演出もしてみようと思えます。
賃貸においてこういった照明の工夫は、新築物件はもとより築年数のたった競争力を強化したい物件に見受けられるように感じます。
機能性と空間演出の、2つの視点で活躍するLED照明。
明るい未来を照らす光。
これからもますます進化を続けそうです。
お付き合いいただき、ありがとうございました。