防犯設備について考える
皆さんこんにちは。
本日は黒沼が担当いたします。
賃貸物件の供給が増え、入居者が減少している状況の中で、競合する物件との差別化が空室対策として重要と言われて久しいのですが、そんな中でも「女性入居者のニーズ」を多く、取り入れたものが、人気物件になっている要因の一つだと弊社主催のセミナーでもお話してきました。
「女性入居者のニーズ」の中でも、「防犯設備」について今回は見て行きたいと思います。
住宅の防犯設備と聞いて、皆さんが想像するのは何でしょうか?
一番普及していて、わかりやすいのはオートロックでしょう。
ここ数年では、低層のアパート・マンションでも設置されている物件が増加しています。
一般に募集図面で「オートロック」の表示をされていてもタイプも様々で、分譲マンションでよく見る自動ドアタイプや、低層アパート・マンションのドアタイプ、建物の外構部分に設置している門扉タイプと言った所でしょう。
それ以外にも、防犯カメラや防犯性の高いドアキー、シリンダーそのものがないカードキーを採用している物件は年々増加傾向にあります。
少し前までは、差別化と付加価値UPの対象になっていた防犯対策設備も場所によっては、設置されていない事が賃料査定でマイナスになってしまう事があります。
新潮流としては、「ホームセキュリティ」を導入している物件の家賃査定の依頼が増加しています。
今年の春の繁忙期中にテレビCMでも建築会社各社でホームセキュリティを前面に出したCMを良く目にしました。
オートロックなどはどちらかと言えば共用部の防犯ですが、ホームセキュリティは各居室のバルコニーなどに面しているドアの防犯と言う意味では、1F以外のフロアーでシャッターがついてない部屋の防犯や安心感という意味では効果的かと思います。
というのも、空き巣被害にあっているのは、意外と2F・3Fといった上のフロアーだったりするのです。
また、警備会社各社の導入している物件に貼られているステッカーも空き巣犯や不審者を建物内に侵入させない抑止力になって効果的です。
防犯性という意味では、建物単体では解決できない問題もありますが入居者の物件選びの中で、「防犯設備」が重要な事項になってきている状況で、防犯対策を施していない物件というのは、それだけで競争力が落ちてきている又は今後落ちていくと言えると思います。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。