不動産業の展望
不動産業は今後どうなっていくのか?
今年4月、不動産流通近代化センターが取りまとめた報告書によると、中小不動産業の今後の展開を考える上で重要なキーワードは“顧客満足度の向上”。
そして事業展開における方向性は3つ。
・顧客密着の強化
・地域密着の強化
・新たな市場へのアプローチ
となっています。
どれも重要なキーワードですが、3つめの“新たな市場へのアプローチ”。
こちらは特に注目すべき部分であり、今後の動向が気になるところです。
高齢者向けの賃貸住宅、資産活用や相続対策、中古物件のリフォーム・リノベーション、外国人や留学生向け住宅、ペット対応賃貸住宅、楽器対応賃貸住宅、シェアハウスなどのニッチ市場。
スマートハウスで街まるごとエコを目指すスマートシティ・スマートタウン構想などなど・・・。
人口減少と少子高齢化、東日本大震災など社会や経済環境の変化により厳しい、厳しいといわれている不動産業ですが、のびしろはまだまだ十分にあると考えます。
これから新たに賃貸物件を建築することは危険?
確かに、20㎡も確保できない、バス・トイレ一緒、1口ガスコンロ、収納スペースがないなど利回り重視の賃貸物件は、立地が良くても、長い目で見る賃貸経営においてオススメできません。
しかし、入居者の目線に立ったオーナーさんのこだわりが詰まった物件ならば、入居者は心待ちにしていると思います。
住宅展示場でも動きが見られます。
今までの、モデルハウスを見せる場として存在していた住宅展示場とは違う、一つの街として、来場ユーザーの視界の変化や心理的な「やさしさ」「やすらぎ」を取り入れた展示場が豊洲に2013年オープン予定と発表されました。
モデルハウスは、すべてスマートハウス仕様。
次世代の街並みの完成がとても楽しみです。
不動産業の存在意義。色。強み。発想。
冒頭で触れた、顧客満足度向上への新たな取り組み。
いかにオーナー様や入居者の目線に立って物事を考えられるか。
ますます発展していく不動産業から目が離せません。