めやす賃料表示のその後
皆様こんにちは。本日は和田がお伝えします。
以前このメルマガでご紹介した【めやす賃料の表示制度】ですが、昨年の10月に開始されて以来、同制度の評価はどうなのでしょうか。
過去の記事↓↓
http://www.hiro-web.co.jp/magazine/archives/216
※ちなみにめやす賃料とは!?
賃料、共益費・管理費、敷引金、礼金、更新料を含み、賃料条件の改定がないものと仮定して4年間賃借した場合の1ヶ月当たりの金額です。
【計算式】
めやす賃料=(4年間の賃料、共益費・管理費の合計+礼金+更新料)÷48ヶ月
【具体例】
賃料6万円、共益費0.4万円、礼金2ヶ月、更新料1ヶ月、2年契約の場合{(60,000+4,000)×48+120,000+60,000}÷48=67,750←めやす賃料
日本賃貸住宅管理協会が同制度表示店舗で賃貸借契約した消費者からのアンケートによると61.8%が「わかりやすい」と答えています。
また、同制度を「参考にした」との回答は44.4%。「検討している物件同士をめやす賃料でくらべた」という人が64.7%となっています。
同制度を推進している日管協のアンケートではありますが、半分以上の人がわかりやすいと回答しているのですから、この制度の導入には一定の評価がされていいのではないかと思います。
一方で必ず表示しなければいけない義務はありませんので、業者によって表示・非表示が統一されていなかったり、表示されていても字が小さくてわかりづらいなどの不満の声もあるようです。
この制度の本来の趣旨は、地域や物件によって賃料以外の一時金の条件がバラバラなため、月々の支払いにならして「消費者にわかりやすく」比較してもらう制度です。
この「消費者にわかりやすく」が最大の目的ですから、表示方法は業界全体で統一するべきではないでしょうか。
不動産業界は専門性が高いせいなのか、一般消費者に不透明な印象を与えることが多いようです。
同制度も消費者からの声を反映して、さらに「消費者にわかりやすく」改善していくことが出来れば、不透明感を払拭し、業界のイメージ向上につながります。
わかりづらい表示や説明は、後々トラブルの元となりますので、賃貸不動産にかかるコストの透明化は必要不可欠です。
この制度に限らず、「消費者にわかりやすく」というキーワードは、業界全体として最も取り組むべき問題だと思います。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。