賃貸経営メールマガジン

ポータルサイトの落とし穴

トレンド
2011/7/21
賃貸経営・アパート経営ならヒロ・コーポレーション

みなさまこんにちは、今週は清水が担当いたします。

◆『部屋探し』の入口として、不動産ポータルサイトは多くの入居希望者に利用されています。いつでもアクセスでき、希望地域や条件を選択し絞り込むだけの簡単な検索方法と、掲載された間取りや写真でイメージを掴みやすい点が何より魅力です。いまや大手サイトだけでも15社以上が存在し、その中の1社であるHOME’Sは、1日260万件もの物件掲載数を誇ります。

同時に複数物件を比較検討できるなど、利便性から利用者も多いので募集手段として掲載を望まれるオーナー様も多いことと思います。

確かに利用者は簡単に部屋探しができるようになりましたが、オーナー様にも良かったかというと、少々落とし穴とも思える点が浮かびました。今回は『不動産ポータルサイト』の想定外の穴について取り上げたいと思います。

◆条件検索は地域や沿線、築年数や専有面積を範囲選択します。

さらに古いものや狭小物件はここでふるい落とされてしまいます。

譲れない条件や欲しい設備など主要ニーズの反映された項目にチェックを入れることで、より具体的に絞り込まれていくわけですが、最終的にヒットする物件だけが入居者の目に留まるということであり、それは実際の内見にも大きく影響していると考えられます。

 

オーナー様にしてみれば、自身の物件が検索条件と一致しなくなった段階で競合から外れ、同時に内見候補の推薦枠から漏れ落ちてしまったと言えます。

◆ポータルサイトを使う理由に“写真付き”がメリットだと挙げていることには、内見行きを決める前に無駄足は踏みたくないという利用者の本音があるがゆえ、あらかじめ少しでも多くの情報を手に入れ、条件に適うものだけ見たいという効率重視の心積もりがここにもあるのでしょう。

とくに単身者などに多く、近所付き合いが希薄な傾向にある都心部では、他人との関わりは最少減に、仲介や貸主との必要以上のやり取りは敬遠したいという心理面が窺い知れることも否定できません。実際に、間取り図や写真掲載、詳細説明の無い物件は“情報不足”として敬遠される傾向にあるのです。

◆以上の理由から、『ポータルサイトに掲載しているから、募集の間口が広がった』とは、簡単には言いにくいと考えられるのです。検索条件に引っかからなければ、ただ情報掲載数に数えられる一つにしかなっていないかもしれません。

次回では、ポータルサイト検索上位と内見の印象上位についてご紹介したいと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。
 

PICK UP
全カテゴリー注目NO1

RECOMMEND
オススメ記事

TOP