ポータルサイトの落し穴?活用その1?
みなさまこんにちは、今週は清水が担当いたします。
暑さもだいぶやわらぎ、夜も過ごしやすくなりましたね。秋に近づき儚い蝉の声も種類が変わったように思います。
ポータルサイトの落とし穴として、前回では条件検索に残ることのできた物件だけが内見に結びついている可能性が高いことを示唆いたしました。
今回は、ポータルサイトから見える入居希望者が求める物件についてお話します。
◆ポータルサイトは物件の絞込みを目的にしているので、ニーズを一つでも多く盛込むことで当然近似物件として検索上位に上がりやすくはなります。しかし検索者にとって譲れない条件は優先させたいですから、近似物件であっても譲れない条件が欠けてしまえばそこは妥協されにくいため、そこから内見候補にあがるとは考えにくいでしょう。
また、検索側が条件を欲張って増やしすぎると近似物件すら見つからず、結果『該当無し』に陥るケースもあります。検索者は使い慣れる内、最終的には本当に必要な条件を選び、同時に妥協点も視野に入れてチェックするようになっていくのです。
ですから『絶対に譲れない』条件はじめポータルサイトが提供する集約情報を念頭に、そこから物件の改善点を見出し反映させていくことこそ、ポータルサイトを利用しているオーナー様にとっても利用価値があり、内見に結びつける足がかりとなると考えられます。
各社の情報サイトで上位にほぼ共通する入居者の『譲れない条件』をご紹介します。
◆譲れない条件(単身者)
独立バス・トイレ、エアコンつき、フローリング、室内洗濯機置場、駅近、バルコニー、またはベランダつき、ガスコンロ、独立キッチン、2階以上、日当たり、ネット環境
◆譲れない条件(DINKS、二人世帯)
独立バス・トイレ、部屋の内観の良さ、日当たり、リビングの広さ、収納スペース、風呂の追い焚き、脱衣室、2階以上
◆譲れない条件(ファミリー)
日当たり、駐車場、風呂の追い焚き、各居室の広さ、収納スペース、リビングの広さ、ペット相談可、独立バス・トイレ
◆共通するのは利便性です。利用者が異なるため目的もはっきりしています。単身者は最低限必要な利便性は求めていますが、家賃が高くなるのであればオートロックや居室の広さ、外観の良さは諦めても良いと考えているようです。
初めて一緒に暮らす二人入居者や新婚世帯は、二人で過ごす空間やイメージをとても重要視している反面で、適度なプライバシーも必要であることが脱衣室や独立バス・トイレが必須条件に並ぶことから読み取れます。
ファミリーは空間の広さや収納スペース、駐車場など家族全体の使い勝手を重要視しており、光熱費節約などを考えれば風呂の追い焚きは外せないと考えるのも当然でしょう。
子供がいれば1階のほうが音の気兼ねも減り、内観もさほど重要視しないことが伺えます。
◆ポータルサイトは利用者が多いため内見へつなげるキッカケとして、利用次第で大変有効な手段になりますから、これまでご紹介した条件の反映だけではなく掲載方法でもより魅せる工夫が必要です。
次回では、検索者の目を惹く掲載方法についてご紹介いたします。
最後までお読みいただきありがとうございました。