賃貸経営メールマガジン

屋根の賃貸!?

入居者募集
2013/1/10

アパートに太陽光発電パネルを設置してエネルギーを売電したり、入居者に還元したりという方法は徐々に浸透してきました。

そんな中、新しい取り組みが注目されています。

一言でいうと、「屋根を賃貸する」というものです。

 

平成24年7月から固定価格買取制度が開始されたことを受けて、建物所有者が自ら太陽光発電システムを設置して売電する従来の手法に加え、建物所有者が発電事業者に屋根を貸し、発電事業者が太陽光発電を設置して売電し、建物所有者には屋根の賃料を支払うという、新しい「屋根貸しビジネス」の手法が登場したのです。

 

今まで、太陽光発電を取り入れるのはエコではあっても、建物所有者にとってリスクが高いということも事実でした。

太陽光パネルを購入する際、販売業者にシュミレーションをしてもらい、「これくらいの余剰電力が算出されるので、売電して、そうすると太陽光発電設置費用が○年で回収できるでしょう、それ以降は純粋なプラスになります。」

という風に販売業者から提案を受けます。

ですが、本当にシュミレーション通りにいくのか、また、万が一故障してしまったら修理費がかかる、など不安は募ります。

 

一方で、今回の屋根貸しビジネスならば、建物所有者は、自己負担額0円で自宅の屋根に太陽光発電が設置され、定期的に賃料が入り、非常用電源としても活用できるなどのメリットがあります。さらに、太陽光発電のメンテナンスもおこなってもらえます。

 

現在、東京都が発電事業者35社を登録し、続いて、太陽光発電用に貸し出しを希望する屋根を募集し、発電事業者とのマッチングを図っています。

都は、貸付けを希望する都内の建物の屋根を募集しています。

募集する屋根の条件は

(1)太陽光発電設置用として概ね20年間の貸付が可能であること

(2)太陽光発電設置が可能な屋根面積が150m2以上であること

(3)屋根の日照条件が良好なこと

となっています。

募集は平成25年2月28日まで。

 

都とは別に、ソフトバンクグループのソフトバンクモバイルとSBエナジーが共同で、太陽光発電パネルに関する新事業「おうち発電プロジェクト」を昨年12月に発表しました。

概要は都と同様、住宅の屋根をソフトバンクモバイルが一般家庭から借り受け、「発電スポット」として太陽光発電システムを設置。

その後はSBエナジーがまとめて管理し、発電した電力を全て電力会社に売電することで、太陽光発電の普及・拡大を図るというものです。

さらに設置した太陽光発電システムは、20年の契約期間満了後に無償譲渡されるという特典付き。

ソフトバンクグループの募集期間は平成25年3月31日まで、対象地域は都内に限らず31都道府県と広範囲です。

 

まさにデッドスペースの有効活用。

 

賃貸アパートは大がかりでなにかと大変そうだからと、着手することに躊躇していたかたもまずは自宅の屋根でやってみよう!と屋根貸しビジネスを始めてみるのもいいかもしれません。

 

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