賃貸経営メールマガジン

物件名称の重要性

入居者募集
2013/4/25

アパート経営をする上で意外に大事なこと。

それは、「物件の名称」です。

物件の名称は皆様の大切な資産の顔となるものです。

入居者にとってみれば賃貸物件の名称は、住民登録したのち住所を書くたびに必要になってくるもので、“賃貸物件の名称は、入居率をも左右する”と言われるほど、重要なものなのです。

 

いざ名称を決めるとなるとなかなか難しいですが、ポイントは、地名、色、オーナー様の名前を外国語に変換、数字、カタカナなどを使って入居者が住んでみたいと思える名称にすること。

 

その名称から、建物の外観や雰囲気を想像できるような素敵な響きだったり、爽快感があるものが好まれます。

せっかく豪華絢爛な名称を付けても、予想以上に賃貸の規模が小さかったりすると、内見したときに入居者が拍子抜けしてしまうということもあります。

 

また、よく使用されるのが、地域の名前を物件名称の一部に取り入れること。

人気エリアの場合は地名を取り入れた名称はイメージUPに繋がりますが、残念ながら一般的にあまり知られていない地名を取り入れることはあまりオススメしていません。

分かりやすく、覚えやすい、好印象を抱いてもらえるような名称を設定することが肝心です。

 

そして、一昔前はアパートといえば「○○荘」が主流でしたが、今ではイメージがあまりよくないと思われがちです。新築であっても、「○○荘」となっていると築年数が随分経っている印象を与えがちです。物件名称がウィークポイントになってしまうのは、とてももったいないことです。

 

不動産公正取引協議会連合会(任意団体)によって平成15年1月に施行された『不動産の表示に関する公正競争規約施行規則』の「物件の名称の使用基準」の変更が、平成24年5月に行われました。

不動産公正取引協議会では、賃貸物件の名称の用い方に関するルールを強化しています。

ブランドのある地名を物件名称の一部として不適切に付けるケースが最近多発しており、これによって物件を探す人が混乱したり、不利益を被るといったことがないようにルール強化・明確化されているようです。

 

変更後のルール概要は、

 

1.物件が所在する地名や地域名を用いることができる。

2.物件が所在する地域の慣例の地名や歴史上の地名を用いることができる。

(例・「御殿山」「湘南」など)

3.最寄りの駅名、停留場または停留所を用いることができる。

(例・「原宿」など)

4.距離300メートル以内の公園や庭園、旧跡の名称を用いることができる。

(例・「新宿御苑」「有栖川公園」など)

5.物件の面する街道その他の道路の名称(坂道含む)を用いることができる。

 

などとなっています。

 

このようなルール強化がされるもう1つの背景は、入居希望者の方が、地名の持つイメージやそこから醸し出される周辺環境というものに重きを置くようになってきているといえるのかもしれません。やはり住まうということは、物件の中身だけでなく、その周辺環境が大事な要素なのです。

 

昔から、名は体を表すといわれています。

 

凝り過ぎる必要はありませんが、これから物件名称を付けられるオーナー様はぜひ素敵なネーミングを考えてみてくださいね。

 

 

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