コンセプト賃貸住宅 音部屋
皆様こんにちは。本日は和田がお伝えします。
趣味に特化したコンセプト賃貸住宅が増えてきているようです。
特に賃貸音楽マンションがじわじわと人気を集めており、賃貸物件の情報サイトでも音部屋特集などの専用のページが設けられるほどです。
全戸遮音構造で大型楽器も24時間演奏可能という賃貸物件も登場してきており、遮音等級D-85とのことです。
ちなみに遮音等級はD値、音の強さはdB(デシベル)で表されます。
目安として
40dB 図書館内の音(ささやき声)
60dB 走行中の自動車内・デパート店内の音(普通の声)
80dB 走行中の電車の車内・ピアノから1mの距離で聞こえる音
100dB 電車が通る時のガード下・プロが歌う声の音
集合住宅の場合、木造・鉄骨造・RC造と構造は色々ありますがD値は40?55が一般的です。
例えば、音源から1m(室内)で90dB前後のピアノの音はD-40の遮音等級の壁の場合、室外で「曲がはっきりわかる」レベルですが、D-60の遮音等級の壁では「ほとんど聞こえない」レベルにまでなります。
もともと楽器可の物件が市場に少ないということもありますがここまで本格的な物件なら音楽家・音大生・楽器愛好者向けの賃貸音楽マンションとして需要は十分に見込めるでしょう。
また、映画やオーディオを大音量で楽しみたいという趣味の方や小さな子供の泣き声を気にする方が借りるといった需要もあるようです。
この他にもワイン愛好家のために居室にワインセラー、地下に24時間入出庫可能なワインカーヴを備えたワインアパートメントなど、限られたターゲットに的を絞ったコンセプト賃貸住宅が増えているのです。
賃料が相場より20%以上も高い設定の物件もありますので、投下した建築費の回収は可能でしょう。
このようなコンセプト賃貸住宅は、かなり強烈な差別化が図れるため、今のところ競合の心配はほとんどないように思います。
ペットやバイク、女性専用など様々なコンセプト賃貸住宅が登場してきてますが、明確なコンセプトを持った物件が入居者の支持を集めるという傾向は今後ますます強くなるのではないでしょうか。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。