再配達を無くせ!宅配ボックスの可能性
皆さまこんにちは、今週は清水が担当いたします。
先日、『宅配ボックスが満杯のため持ち帰りました』という再配達伝票がポストに入っていました。自宅マンションには複数の宅配ボックスがあるのですが、利用が重なるとボックスがあっても追いつかないほど宅配需要が増えていることを実感します。
インターネット世代を中心に電子商取引が定着したことで、不在による再配達の増加が社会的な問題を抱えているのは知られるところです。
経費がかかる再配達を減らすため、配送業者間では宅配ボックスの取り合い合戦を毎日展開しているといっても過言ではないようです。
そんな中、ショッピングサイト運営側と配送業者のそれぞれが課題の解決に向け新たなサービスへ乗り出し、様々な相乗効果も生まれています。
配送業者大手のヤマト運輸では、配送状況がリアルタイムでわかるサイトやアプリを提供し、HPやLINEから会員登録すれば配送事前通知や受取り場所の指定変更等も可能にしています。営業所ではクール便にも対応でき、食品の販路拡大にも一役買っているとか。
一方で佐川急便ではコンビニ大手のローソンと新会社を設立し、コンビニで荷物が受け取れるサービスを本格化。再配達のコスト削減を目指すだけでなく、夜間再配達を嫌がる単身女性にもとても好評なのだそうです。
ついで買いの顧客が増えればコンビニにもメリットは大きいですよね。
ネット通販大手の楽天では、配送先に楽天BOXを指定すると、仕事帰りなど設置のある指定駅で商品を受け取れる仕組みを導入しています。
さらに日本郵便と『はこぽす』の名でゆうパックが受け取れる宅配ボックスを郵便局に設置し、そのほとんどで24時間受取り可能となっています。
いまや宅配ボックスは新築分譲マンションにおいてはほぼ100%に近い割合で郵便ポストと同じく集合玄関脇に導入されています。生活インフラのひとつとして、インターネット環境が普及したように定番化していくものと考えて良いのでしょう。中にはネットスーパーで購入した生鮮食品も受け取れる冷蔵機能付の宅配ロッカーも登場しています。遠隔で温度管理がなされる徹底ぶりに今後ますます需要も伸び、マンションなどで設置が増えていくのではないでしょうか。利便性の良さからもリピート利用が見込まれ、大きな差別化となっていくだろうと考えます。
最後までお読みいただきありがとうございました。