宅配ボックスが賃貸経営と日本の物流を救う!!&賃貸経営セミナーのお知らせ
皆様こんにちは。本日は夏がお伝えします。
唐突ですが、皆様はネット通販を利用されていますか?
利用される方はどれくらいの頻度で利用されていらっしゃるでしょうか?
最近ではネット通販で商品を注文しますと、宅配業者が指定日時にしかも会員になっていたりしますと、送料無料で配達してくれます。非常に便利な世の中になりました。
私もかなりの頻度で利用し、お世話になっております。
とても便利なのは良いのですが、便利さを追求したその先には大抵なにかしらの犠牲が伴い成り立っているものです。
その犠牲とは一番に宅配業者側の再配達問題があげられます。
通常、日時指定した受取り側は予定を調整し在宅するよう心がけます。しかしながら、急な予定が入ってしまったり様々なやむを得ない事情で在宅が難しくなってしまうこともあるでしょう。そのようにして再配達が発生してしまい、宅配業者の方の負担となり過酷な労働環境へと化しています。
そして、この問題は宅配ボックスの普及である程度は解決できると考えられています。
このことについては、以前の下記メルマガ記事でもご紹介しております。
『再配達を無くせ!宅配ボックスの可能性』
http://www.hiro-web.co.jp/magazine/equipment/9327/
が、再配達問題が更に深刻化し物流業界に新たな局面・動きが出てきましたので、改めて宅配ボックスの必要性・重要性が高まると思い再度触れさせて頂きます。
再配達問題を抱えたままネット通販市場は拡大され、宅配業者の荷物量が増えそれに伴い再配達も増加の一途を辿っていました。
そして、その再配達は夜間にまで及んでいるようで、宅配業界では過酷な労働環境で深刻な人手不足を招いておりました。
それでも今現在もネット通販市場の拡大は待ってはくれませんでした。
そして、遂には大手通販事業者の荷物を一手に引き受けているヤマト運輸は労働組合からの働きかけで総量抑制や配達の時間帯指定の廃止を検討するとの記事が新聞紙面で大きく取り上げられるほど深刻化しました。
物流は社会の経済活動を支える大切な循環器です。
物流が鈍化すれば日本の経済が悪化し兼ねません。所得に影響し賃貸経営にも影響する可能性もあるでしょう。
再配達問題については、政府も物流網の維持を目的に業者が駅やコンビニに宅配ボックス設置ができるよう設置費用の半分を補助する制度を新設し、再配達数減少で配達効率を改善させようという動きがあります。
更に経産省は年内にも省エネ法を改正し、ネット通販事業者の宅配ボックス設置義務も努力指針として課す予定だそうです。
官民が一体となって取り組んでいくようですが、果たしてそのような対策だけで解決するのでしょうか。
日頃、自社の管理物件の宅配ボックスのクレーム対応に携わる私たち管理会社の目線からすれば、物件ごとの各入居者の勤務形態や設置されているボックスの数にもよりますが、宅配ボックスで一番多く寄せられるクレームは取り忘れや多忙の中その日のうちに荷物を取り出せない等の事態が続き、どのボックスも使用中になり宅配業者がボックスを使用できないという内容なのです。
駅やコンビニに設置された宅配ボックスではどうでしょうか?
仕事を終え荷物を取り忘れて帰宅し駅やコンビニまでその日のうちに戻るでしょうか?
宅配ボックスが設置されている駅前やコンビニの目の前に住んでいれば、その日のうちに戻る方もいるでしょうが、居住している敷地内に設置されている宅配ボックスでさえ上記のような状態になることがあります。
ましてやそれが勤務先の最寄り駅や最寄りコンビニでしたら、想像に容易です。
やはり、駅やコンビニでの設置だけでは間に合わないでしょう。
アパートやマンションのみならず戸建てにも宅配ボックスを標準装備する等、住宅各社もその重要性やニーズを反映させて来ているぐらいですから、その重要度は目に見えて増しています。
トップテン入りしていますが、単身者だけではなくファミリータイプにもトップテン入りし、更に上位に食い込む日も近いかもしれません。
まだまだ賃貸住宅でも宅配ボックスは普及しきれていません。
まだまだ差別化ができますが、このままネット通販市場の拡大が続けば、そのうちなければならない標準設備になる可能性もあります。
最近は屋外用や電源を必要としないもの、戸建て仕様のもの等豊富な商品があります。
宅配ボックスで賃貸経営のグレードアップを図り、更に日本の経済を救うというのは飛躍しすぎですが、物流を救うということは言い過ぎではないと思います。
せっかく便利になったものは維持していきたいと思いますし、当然ですが賃貸住宅の入居者の生活利便が良ければ賃貸経営も安定しやすいと思います。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。