賃貸経営メールマガジン

洗濯のライフスタイルに変化

トレンド
2017/4/13

みなさまこんにちは、清水が担当いたします。

 

近年、クリーニング店が減少の一途をたどっています。自営クリーニング店を廃してアパート経営等に乗り換える経営者は少なくありません。1997年をピークに2012年までの15年間、全国で3割以上も店舗数は減少しています。(厚生労働省調べ)一方でコインランドリー業界はここ数年特に活況で伸びており“新型店舗”は投資家からも大変注目を浴びています。

 

コインランドリーでも羽毛布団や毛布、靴まで洗える新型洗濯機が登場し、ダニの死滅、花粉やpm2.5、ペット毛の除去にも対応します。大容量が一気に洗え洗濯回数が減らせる上に安価な点は、クリーニングより利用のし易さに繋がっているのでしょう。

 

しかしコインランドリーも一昔前までは、住まいに洗濯できる環境が無いなど、洗濯に不自由している独身の方や旅行者の利用が主体だったと思われます。洗濯関連サービス業界で盛衰の差が生じている背景には私達のライフスタイルの変化が関わっており、その変化に対応出来たか否かにこそ、深い要因がありそうです。

 

今や大学生の半数が奨学金を利用しなければ親の収入だけで学費を賄うことが出来ないと言われ、他方では離婚などで片親家庭が増えています。少しでも余裕ある生活を送るために共稼ぎの世帯だって少なくありません。学業とアルバイトに就活、子育てと仕事と家事など、忙しい世帯が増えている事は明らかです。

 

抱える家庭事情から、時短・コスパ・手間を掛けないなど家事効率を求めていた主婦や就労女性をはじめ、家族一緒の時間を持ちたい子育てママやファミリー世帯にも“新型コインランドリー”が様々なニーズに応え、見事にターゲットを拡大しています。

 

コインランドリーにマイナスイメージとして定着していた暗く汚いような印象は、店舗の内外装を明るくラウンジのような洒落た空間に替え、郊外店にはカフェやキッズスペースがあったりと、持て余す待ち時間の過ごし方も変えたようです。外からも見通しの良い店内設計に、日中はスタッフがカウンターに常駐し防犯性を高めた事で、女性利用者が9割近くを占める店舗さえあると言います。

 

さらに洗濯機の空き状況を逐一ネットで確認出来るなど、スマートフォン世代にとって利便性の良さもリピート率に現れているのでしょう。

これらの新店に採用したサービスは、アパート経営の入居募集とも非常に共通するように感じます。見極めさえ出来れば再起も可能な物件はたくさんあると考えます。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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