賃貸経営メールマガジン

ベランダが「ある」「ない」は入居率・家賃に影響するのか?

住宅設備
2017/6/29

こんにちは。本日は黒沼が担当いたします。

今回お届けする内容は、間取りの打合せをしている時にオーナー様や建築会社の営業マンの方からも質問されることが多い内容の一つです。

 

【ベランダはあった方が良いのか?無くてもいいのか?】

まずは不動産ポータルサイトの「SUUMO賃貸・一人暮らしのこだわり条件調査」でも該当するアンケート結果があったので見てみる事にしましょう。

 

Q1.現在お住まいの部屋にはベランダはありますか?(単一回答)

→ある 74.8%  ない 25.2%

Q2.ベランダをどんな用途で使っていますか?(複数回答可)

→1位 洗濯物を干す 72.7% 2位 布団を干す 49.2%

3位 使っていない 21.9%(以下省略)

 

アンケート結果から、単身用の間取りであってもベランダは標準的に付いている物件が多いことがわかります。また使用の用途として1位、2位については予想通りの用途で使用されていることがわかります。但し、3位に「使っていない」という回答が入ってくるとは予想外でした。

 

確かに最近の賃貸物件では、浴室乾燥機や室内物干し金具が付いている又は両方付いている物件が増え、中にはアレルギーや排気ガスの関係で室外に洗濯物や布団を干さないなどの理由でバルコニーを全く使用していない入居者の方が増えてきているのかもしれません。

 

では【ベランダはなくてもいいのか?】・・・

Q3.次に引越すとしたらベランダはあった方がいいですか?
(単一回答)

→あった方が良い 79.6% なくてもよい 20.4%

 

上の質問と回答を見ると、やはりベランダはあった方が良いという結論になるかと思います。「あった方が良い」と回答した人の意見としては、先の使用用途の上位を占めていた「洗濯物や布団はなるべく日光にあてて干したい」というものや、「家庭菜園をしたい」「植物をおけるのは心のゆとりにつながる」「部屋の空間を広く感じることができる・・・」などの意見がありました。

 

逆に「なくてもよい」と回答した人の意見としては「外干ししない」「乾燥機を使っている」など基本的に洗濯物は室内に干す部屋干し派の意見が多数であること。また一人暮らしでは、外に干す暇がないという事情もあるようです。

 

弊社の家賃査定の場合はどうか?というと、ベランダ(バルコニー)の「ある・なし」で賃料に差は生じます。(あった方が賃料が高くなります。)

実際に過去の仲介業者の方や内見後に申込が入らなかった際の聞き取りでも、差が生じていたのがその理由です。

 

但し、都心部などで「隣の建物との距離が近い」「幹線道路沿いで外に干せない」といった立地条件の問題や一部屋の専有面積が小さく部屋を少しでも広く取りたいなどの理由でベランダを設置しない物件も中にはあるかと思います。

 

そういった際には、先のアンケート結果にも出ているように、室内物干し金具や浴室乾燥機といった室内干しのできる設備を備えることと、バルコニーがある物件よりも少し賃料を安くしてあげる事で、入居者の需要ともマッチングしやすいと思います。

 

賃貸物件を計画中の方で、「この間取り・仕様で大丈夫なのか?」と不安になったり、悩んでいる方がいましたら、是非!弊社へご相談下さい。

 

 

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