動き出す新線構想
賃貸経営で重要な駅及び路線で、東京、神奈川の鉄道新線構想が動き出したようです。
豊洲-住吉(江東区)を結ぶ東京メトロ有楽町線の延伸や
羽田空港と都心部を結ぶ羽田空港アクセス線で具体的な
検討が進み、更に築地市場の跡地に都心と臨海部を結ぶ
地下鉄の構想も浮上しているようです。(NIKKEI STYLEより)
その中の豊洲-住吉を結ぶ有楽町線の延伸が本格化しています。
東京8号線(有楽町線)の豊洲以北への延伸は、国の都市交通審議会答申第15号
(昭和47年)において初めて答申されました。
江東区では、平成19年度から豊洲-住吉間に関する独自調査を進めて
平成22年度から東京都や東京メトロなど、関係機関を交えた検討会を
開催するとともに建設基金の積み立てなどを行うなど、近年、早期整備に向けた
取り組みを加速させています。(江東区HP参照)
2016年4月20日の交通政策審議会答申198号「東京圏における今後の都市鉄道のあり方について」
において東京8号線(有楽町線)の延伸は「国際競争力の強化に資する鉄道ネットワークのプロジェクト」
に位置付けられ、これにより新線建設に向け大きく前進したとの事です。
東京8号線(有楽町線)の豊洲-住吉延伸は混雑率のワースト常連の
東京メトロ東西線、木場-門前仲町間(199%)の混雑緩和にもつながると
されています。
中間の新駅については東陽町の他、豊洲-東陽町間、東陽町-住吉間の中間地点に
各1駅の中間新駅を想定されているようです。
開業予定時期は未定ですが、江東区では2018年度に着手した場合には
2027年度開業できるとしています。
2016年4月20日の交通政策審議会答申198号「東京圏における今後の都市鉄道のあり方について」
において新線建設などの24路線のプロジェクトが出されています。
その中の一つ、横浜市と川崎市が2019年1月23日に横浜市営地下鉄ブルーラインを
終点のあざみ野駅から小田急線の新百合ヶ丘南口付近まで延伸することを発表しました。
約6~6.5㎞の延伸区間に4駅を設置し2030年の開業を目指すようです。
こちらは3ルートが検討されていて、あざみ野駅からの新駅予定位置は「嶮山付近」、「すすき野付近」は
共通ですが、東側ルート「ヨネッティー王禅寺付近」、中央ルート「王禅寺公園付近」、西側ルートは「白山付近」のルートがそれとなります。
前述の2プロジェクトともに開業はまだ先の計画ですが、
土地の問題や事業財源の問題、事業体は何処が担う等、様々な問題を
解決していかなければいけません。
基本的に鉄道建設は計画3年、工事7年の10年超の期間がかかるとされています。
約10年先の新駅周辺の可能性は今はまだ計りかねますが、
駅ができれば賃貸需要が大きくなる可能性は高まります。
しかし、賃貸市場が形成されるのはまた、その先になります。
今のうちにその新駅周辺に何かを仕掛けるのは難しいかもしれませんが、
そのような情報は逐一得て、それが成った際に素早いスタートを切れるように
していく事が大事かと思われます。
私共もこのような情報は常に仕入れて、また新駅、新線の
情報がありましたらお知らせしていきたいと思います。
長文お付き合いいただき誠にありがとうございました。
アンサー事業部 門脇 輝