賃貸経営メールマガジン

川崎市のいま&個別相談会開催のご案内

不動産市況マーケティング
2020/12/10

 

今年も早いもので残り3週間となりました。
皆様はどんな1年でしたでしょうか。
コロナ禍によって2021年は不安なスタートとなってしまいそうですが、明るい話題が多い1年になると良いですね。

 

さて、今年の弊社メールマガジンの第一号では『川崎市』『横浜市』神奈川県内2大都市の統計を基に、前年からどのような変化が見られたのかをお伝えさせていただきました。
https://www.hiro-web.co.jp/magazine/magazine-18525/

 

今回は私が担当する本年最後のメルマガとなりますので、今回は私が在籍している神奈川支店のエリアである川崎市の2019年12月の人口統計等と2020年9月時点を比較して考察していきたいと思います。
(今年は国勢調査があった為、10月以降の人口統計等の公表は停止されています。)

 

2020年9月1日時点で

世帯数:750,949世帯

人 口:1,539,522人

 

前年12月時点と比べて7,640人の増加、対前年同月比だと9,732人の増加となっており、今年の12月で昨年の人口数を下回ることはないかと思われますので、25年連続で人口増加をしている『市』となります。
しかしながら、ここ数年は毎年約1万人の人口増加をしておりましたが、今は2ヶ月連続で若干の人口減が見られています。
(自然動態は125人増加・社会動態は193人減、川崎区・幸区・多摩区で減少、その他の区は増加)

 

人口増加が伸び悩んでしまっている要因としては、新型コロナウイルスによる法人の転勤・異動の縮小等が考えられますが、川崎市においては特に「外国人人口」の減少が大きな要因となっているようです。
川崎は外国人の増加率が高い街として注目をされていましたが、

 

2017年12月時点で外国人人口は38,778人

2018年12月:41,664人

2019年12月:45,638人

2020年9月 :45,358人

 

上述のように毎年3~4,000人増え続けていたものが、今年は減少となっており、2020年は4月から5か月連続で減少となっています。

 

少しマイナスなお話しとなってしまいましたが、各地で人口減が問題となっている中、川崎市はまだ人口が増え続けています。
また、賃貸経営の目線で見ますと住宅の着工数はここ数年ほぼ横ばいとなっていますが、共同住宅においては2018年~2019年にかけて約2,000戸以上の増加となっていますし、1帖あたりの家賃が、全国が約3,000円なのに対し川崎市は約4,600円と大きく上回っており、東京都を除いた20の大都市で一番高くなっています。
家賃が上がる=入居者の成約率が低くなると思われるかもしれませんが、入居者が決まらないと必然的に家賃は下がっていきますので、人気の街・需要が大きいエリアであることの裏付けになっているのかと思います。

 

来年の東京オリンピックの開催も未定ですし、何よりもコロナウイルスが不動産市場・賃貸市場に来年もどう影響してくるのかまだまだ不安はありますが、それでも川崎市は活発に動いています。
コロナ禍が落ち着くことを願うとともに、川崎がどう変化していくのかをまた見続けていきたいと思います。

 

神奈川支店 アンサー事業部
土屋 一夢

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